目指せほめ上手！長所を引き出し、育てられる人間になろう！>おだてると失敗するということ

入社五年目のＡさんは、今回の人事異動で主任に任命され、
はじめての部下を持つことになりました。
せっかく昇進したのだから、なんとしても実績をあげたい。
そこで、部下のご機嫌をとって思い通りに動いてもらおうと、
とにかくほめまくるようにしました。
ところが、なんとなくチームの雰囲気がおかしいのです。
なかの一人は明らかにバカにしたような態度をとるように
なりました。
いったいどこがまずかったのでしょうか。

その大きな理由は、彼が心にもないことまでほめたからです。
それを「おだて」とか「おべんちゃら」といいます。
よく商品を売らんがために下手営業マンが使う手です。
打算が見え見えで、いわれたほうもなんとなく
嫌な気持ちになるものです。
「豚もおだてりゃ木に登る」などと言いますが、
ただほめればよいというのは間違いです。
ほめるとおだてるとは似ているようで、根本的に違います。
ほめるというのは、あくまで相手の成長を願って行う行為
です。一方、おだてるというのは、自分のために打算で
行う行為です。例えば、先ほどのＡ主任のように、部下を
思い通りに動かしたいと考えてほめるというような場合です。

打算でほめても相手はすぐに見破ります。
口先だけのほめ言葉なら相手は嫌な感じをもつだけです。
部下を良く見て、心を込め、タイミング良く
ほめてあげてください。
純粋に相手の美点だけをみて、表現することが大切です。
ちなみに「女性の部下の気持ちが分からない！」という方は、
http://aisareruzyosei.web.fc2.com/
のホームページも参考にしてみてください。
話を戻して、リーダーには人を動かす力が絶対に必要ですが、
この力は決しておべんちゃらや心ない言葉からは
生まれません。このことを知っておきましょう。